メンタルクリニック心の声

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その他の症状

双極性障害(躁うつ病)
について

双極性障害のイメージ

うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、双極性障害(躁うつ病)の疑いがあります。
双極性障害にはⅠ型(躁状態)とⅡ型(軽躁状態)があります。
Ⅱ型でうつ相の時、抗うつ薬を服用して躁転してしまう場合もあります。

臨床的には躁状態の時、本人は病気という自覚に乏しく、逸脱行為(多弁他動、夜寝ない、怒りっぽい、攻撃的、時に裁判に訴える)に反省が乏しく、社会的に問題にあることがあります。そのため、時には強制的入院も必要になります。

躁が落ち着いた後、我に返って意気消沈される姿は見る方も辛い思いをします。
躁状態の時は治療をしっかり受けましょう。まずは、「病気」という認識を持つことが大切です。

治療は薬が中心となり、感情調整薬をベースにうつ相の時は抗うつ薬(躁転に注意)、躁状態の時は抗躁薬(時に強力安定剤)を併用します。不眠には眠剤、不安・いらいら時には精神安定剤が必要です。
双極性障害については、精神科医が専門医ですので、内科医には任せない方が安全です。感情調整薬には炭酸リチウム(リ-マス)、てんかん薬(カルバマゼピン(テグレトール)、バルプロ酸ナトリウム(デパケン)、クロナゼパム(ランドセン))がありますが、いずれも中毒に注意が必要で、定期的に血中濃度をモニターしながら服用する必要があります。

双極性障害は、予防療法を行わなければ、ほとんどの場合、再発する病気と考えられています。
再発を何度も繰り返すうちに、社会的信用や財産、職を失ってしまったり、家族に見捨てられてしまうこともあります。しかし、早期に適切な治療を開始すれば、こうした社会的なダメージを防ぐことができるのです。

不眠について

不眠のイメージ

不眠に悩む方が最近急増しており、10代で悩む方もいます。

医学的には不眠は原因がよくわかっています。中脳、松果体の機能異常です。このために夜になると自然に分泌される睡眠物質(プロスタグランチン初めいろいろあります)の分泌が悪くなり、なかなか眠れない事になります。睡眠のリズムも乱れます。
睡眠はREM睡眠とノンREM睡眠にわかれ、合計90分の周期を一晩で4,5回繰り返しています。ノンREM睡眠は第1-4相まであり、特に3,4相は深い睡眠と関係があり、これがないと熟眠感がなくなり、良質な睡眠がとれなくなります。

REM睡眠は睡眠の相は浅いのですが(眼球をよく動かしています)良く夢を見ており、浅い眠りの間が脳の安静に大切で、これが損なわれると寝た気がしなくなります。

不眠の原因は仕事の関係(夜勤)、外国旅行、ストレス、病気(うつ病、統合失調症、心身症など)、薬など多岐にわたります。

治療法は、薬(眠剤)、環境調整、基礎となる病気の治療などが挙げられますが、「昼間太陽を浴びる」「運動をする」「入浴」といった基本的な活動がいい影響を与えます。
我が国では睡眠薬が不安がられていて、あまり飲まれていませんが、適切な種類・量を管理しながら服用すれば副作用を抑えながら治療ができます。

眠剤には多くの種類があります。最近多く使われる薬はベンゾデアゼピン系で副作用も少なく、安心して飲んでいただけます。その薬は、精神科・心療内科が専門であり、内科は専門ではありませんので要注意です。

また、不眠には漢方も有効ですので、西洋薬が不安な方はお試しください。
副作用はほとんどありません。

社交不安について

「会議の場や駅、電車内、レストランなど他人が多くいる場で緊張する」、「あがる」、「冷や汗をかく」、「話せない」、「字がうまくかけない」などの症状はありませんか?

これは社交不安といわれる心の病気の一つです。
従来は対人恐怖の一種と見なされ、会議恐怖、スピーチ恐怖などと個別に呼ばれていましたが、約20年前米国で社会的場面で他人に不安を強く覚える方を社交不安と一括して呼ぶことが提唱されました。
この社交不安には抗うつ薬が特異的に効くことがわかって、最近注目されています。

近年、この状態の方がこころのクリニックにかなり来院されるようになり、当院でも全体の約20%を占めます。薬は従来の抗不安薬に加え、抗うつ薬がより期待できます。

早めの適切な治療で、日常生活の不安を取り除きましょう。

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