メンタルクリニック心の声

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発達障害

発達障害とは

発達障害のイメージ1

「発達障害にはASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)などが含まれています。早期発見と訓練により発達障害が治っていく可能性が高いので訓練が大切です。

発達障害のある人は、特性と理解されず、「変わった人」「問題児」として、学校や家庭、社会に上手くなじめずに脱落してしまうことがあり、また上手く適応されている方も、内心は上手く溶け込めていない感覚を感じながら生活したり、周囲に溶け込めるよう過剰に努力をして疲れてしまうことがあります。発達障害に対する理解は少しずつ深まりつつあり、平成17年には発達障害者支援法が施行されるなど、法整備も進められていますが、まだ十分とは言えません。

発達障害の主な症状

  • ASD(自閉症スペクトラム障害)

    • 相手の気持ちがわからない
    • 空気を読めない
    • コミニュケーションがとれない
    • 人の話についていけない
    • 人の目を見ることが少ない
  • ADHD(注意欠如・多動症)

    • 仕事で同じミスをする
    • 物忘れをよくする
    • 落ち着きがない
    • 頭の中が整理できない
    • 先を想像して行動できない
  • LD(学習障害)

    • 言葉が遅れている
    • 勉強についていけない
    • 集中力・落ち着きがない
    • 人より理解が遅い
    • 簡単な計算ができない

発達障害の原因

何らかの要因により、先天的に脳の一部の機能に障害があることが原因とされています。
しかし、その発達障害を引き起こす要因やメカニズムなどは、まだはっきりとはわかっていません。そのため、原因不明と扱われるケースがほとんどです。
一部の特性においては、胎児期の風疹感染などの感染症や遺伝子の異常などが影響するといわれています。

かつては、発達障害の要因として「一面的に親の育て方や愛情不足などが原因だ」と言われていましたが、現在は医学的に否定されています。
加えて、なんらかの遺伝的要因とその他のさまざまな環境要因が複雑に影響し合って発現すると考えられています。

発達障害の
主な治療方法

発達障害のイメージ2

発達障害は先天的に脳の一部の機能に障害があることが原因とされています。
したがって、「治す」のではなく「生活に支障が出ないように付き合う」を目指していきましょう。

そのためには、ご家族や周り人たちが協力し合い、適切な接し方や環境整備をすることで本人が社会生活を送りやすくなるようにサポートすることが大事です。

ADHD(注意欠如・多動症)については、脳内ドーパミンやノルアドレナリンの伝達機能を強めるための薬物療法を行っていくこともあります。

また、2次障害がある場合にはそれに対する治療も必要となってきます。

発達障害の
検査について

当クリニックでは2歳程度のお子様から大人まで田中ビネー、WISC、WAIS等、その他、お一人お一人に合わせて心理検査を提案し行っております。検査は主に臨床心理士が担当しております。

WISCについて
(当院臨床心理士より)

WISC検査とは

WISCは、国際的に最も利用されているウェクスラー式知能検査の1つです。5~16歳までを対象にした検査で、通称”ウィスク”と呼ばれています。発達障害特有の偏りを調べることができるため、支援機関や教育現場でよく使われています。ただし、この検査だけで発達障害の診断を行うことはできません。2022年2月にWISC-Ⅳが改訂され、新たに第5版のWISC-Ⅴが刊行されました。これにより、知能の全体像や個人の知能の特徴について従来よりもさらに包括的な分析が可能となっています。

(参考:日本語版 WISC-Ⅴ テクニカルレポート ♯1)

WISCから分かること

WISCは、IQ(知能指数)により知的な遅れの有無を調べるだけではなく、「どんな認知の特性をもっているのか?」「何が苦手なのか?得意なのか?」「生活にどんな困難があるのか?」などを数値化し、具体的な支援の方法を考えるために使われます(市川,2018)。

例えば、聞く力に苦手さがあると、言葉を知っていても意味が分かっていなかったり、聞いていても覚えられなかったりということがあるかもしれません。見る力に苦手さがあると、状況が読めずに不適切な発言や行動をしてしまったり、物事の全体を捉えられなかったり、見ても覚えておけなかったりすることがあるかもしれません。推理する力に苦手さがあると、言葉を聞いて”あぁこういうことか”と言葉の定義を共有したり、物事を見て”あぁこうなっているのか”とその仕組みを理解したりできないことがあるかもしれません。素早く情報を識別し判断し実行する力に苦手さがあると、周囲のスピードについていけずに本来の力が発揮できないといったことがあるかもしれません。

WISC検査の活かし方

認知特性を知ることで有効な支援の手がかりを得ることができます。得意不得意を知ることで”できない体験”を減らし”できた体験”を増やしていく関わりが可能となります。”できた””わかった”体験が”できるかもしれない””やってみよう”という意欲に繋がれば幸いです。

臨床心理士 吉田光智子

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